タイトル:本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女II」
著者:香月美夜
出版社:TOブックス
あらすじ
収穫祭の打ち合わせから、私の冬支度まで、
今回は本作りの進展はあまりなく、ハッセの事件を中心に、ローゼマインと貴族の常識の違いを擦りあわせるような話でした。
感想
なにはともあれ、読み始めたら、最後まで読んでしまった。
発売日が週末でよかった。
神に祈りをYYY(グリコのポーズのつもり)
気に入ったシーン
家族との絡み
プロローグでエーファが、マインの表情をみて色々と思うところや、
との触れ合いや、ギュンターが鶏肉を食べながら、「私の秘蔵の酒を勝手に。。」とポツリと言ったところなど家族愛でほろりとなってしまいました。
ローゼマインの教育力
トゥーリが金属製のかぎ針で、新しい種類の髪飾りを作ってたりして、成長がすごい。
それに、灰色神官見習いたちの成長っぷりもすごかったです。
ローゼマインが関わるとどんどんみんな成長していきますね。
フランが面白い
ローゼマインの騎獣に乗るときに怖がったり、
ハッセの孤児達に怒ったり、
ヴイルフリートに教育したりと色々な魅力的な顔を見せてくれました。
また、ローゼマインが私の側使いは優秀なのです。と威張った時の神官長も可愛かったです。
フランはみんなに愛されてますね。
マルクさんが黒い
ハッセの町長に対してよほど腹を据え換えていたのか、
マルクさんが生き生きと町長を陥れようとしていました。
仕事ができる良い先輩というイメージがありましたが、このマルクさんも魅力的ですね。
町長死亡フラグを立てすぎ
神官長の前で、前神殿長とのつながりを自慢するとは、なんと命知らずな。
ローゼマインだけではなく、読んでるこっちもドキドキしてしまいました。
この間では決着がつきませんでしたが、ろくな最後にはならないと、ローゼマインたちも思ったことでしょう。
ユストクス
Web版ではハルトムートに存在感を奪われつつある彼ですが、やはり怪人物です。
マインのことを調べている人は、彼だったんですね。
気に入った流れ
貴族の常識や人を陥れることに悩むマインを下町組が、考え方を換え前向きに持っていく流れが好きです。
3部になってだいぶ登場回数が減りましたが、幼い頃のマインを知る彼らの力って、やっぱり偉大ですね。
続刊を買うか?
本好きならお勧めです。
本への愛が溢れてます。
あと、コミック版もお勧めです。
作中に、謎植物や、謎食材が出てくるのですが、絵で見ると非常にわかりやすいです。
私の場合は、コミック版の1巻、2巻=>小説=>Webと嵌っていきました。
Web版の最初は読みにくいので、コミック版から入ると、より世界に浸りやすくはまれると思いますよ。